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貴安新区で数十億ドルの電気自動車プロジェクトが始動

Guian New Area
2017-02-09 12:05 1607

【貴陽(中国)2017年2月9日PR Newswire=共同通信JBN】

中国貴州省の貴安新区(Guian New Area)は新エネルギー車(NEV)業界で急速に成長する部門とともにグリーンテクノロジーを完全に活用し、中国初の国家水準の模範的なエコロジー開発地区となることを目指している。FDG電気自動車工業団地(FDG Electric Automobile Industrial Park)や現代自動車ビッグデータセンター(Hyundai Motor Big Data Center)など、貴安新区では複数のNEVプロジェクトが開始されている。

▽FDG電気自動車工業団地

NEVの研究開発、生産、流通に特化したFDG電気自動車(FDG Electric Vehicles)は、年間生産能力15万台のNEVプロジェクトの第1期に50億元を投資することに合意した。FDGは、中核電池技術と210件の特許を2018年末までに開始予定の大量生産に向け投入している。プロジェクト完成時には、年間生産額は43億6000万ドルを超えると見込まれている。バリューチェーンの補完的な事業が同地区に誘致され、潜在的に数千億ドルの価値のあるエコシステムを形成することになる。

▽現代自動車ビッグデータセンター

韓国最大の自動車メーカー、現代自動車は、コネクテッドカー技術開発を加速するため中国に初の海外ビッグデータセンターを建設することに関し貴州省政府との間で了解覚書を締結した。このビッグデータセンターは、韓国・義王にある現代自動車のビッグデータセンターと協力して、中国のユーザーに合ったサービスを提供するためコネクテッドカーのデータを分析する。

貴安政府は、良好なエコロジー環境が貴安新区をより魅力的な投資先にすることを認識し、より省エネルギーで、より汚染の少ない「緑の」工業団地の推進にコミットしている。

▽Studio(スタジオ)

革新的なエコロジー・パークであるStudioは、Building Research Establishment(英国建築研究所)の技術的支援を得て、貴安新区に建設された。

7534平方フィートの広さの本館は、機能性を美観と組み合わせて二重のファサードを備えたエンベロープ最適化(envelope optimization)を採用した。ファサードは換気を改善し、夏の日照や冬の風から建物を遮蔽するのに役立つ。

本館はまた、室温調整のため風洞システム(WTS)とバイオマスボイラー暖房システム(BBHS)を採用した。WTSは新鮮な空気を呼び込み内部温度を改善する。この建物はまた、バイオマスボイラー暖房システムを導入しており、暖房プロセスで炭素を発生しない。

▽スポンジシティー(Sponge City)

貴安新区は、雨水の自然採取、浸透、浄化を目的とした先進的な排水・下水システムを採用した中国の「スポンジシティー」の代表例を設定することを目指しており、ソース分離技術を利用して、漏水なしに下水をリサイクルすることができる。

また、工業団地は土着の文化や特性を保全するように設計されており、地元のプランテーションを選ぶとともに、低炭素技術と戦略を採用して最大限の省エネルギーを達成している。

▽貴安新区について

貴安新区(Guian New Area)は中国南西部、貴州省の貴陽市と安順市の間に位置する。中国の西部地域開発計画の下で開発された5新区のうちの1つで、中国では8番目の国家水準の新区である。

ソース: Guian New Area